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弱者の兵法は「松井」 -VSカメルーン戦-

悩んだ挙げ句、岡田監督が行き着いた先は松井だったのだろう。
アンカーを置くと決めた時点で前線に枚数が減るのだから、攻撃は必然的にカウンターへと重心を置かざるを得ない。となると必要なピースは、一人で相手陣内へと切り込んでいける選手である。
松井を使うとなれば、最も機能するポジションはどこなのか。左サイドか右サイドか。左なら大久保が外れることとなり、右なら本田と俊輔が2人まとめてどくことになる。
しかしショートパス重視からカウンターサッカーへと舵を切った以上、スピードのある大久保は外せない。松井を入れるとしたら右サイドとなる。その結果、俊輔はベンチとなり、本田はFWへと追いやられる格好となった。本田は身体が強くキープ力もあるから、1トップへコンバートしてもやれるだろうという岡田監督の目論みは、カメルーン戦を見れば容易に想像がつく。

今までジョーカー的存在だった松井を、エース格に配置換えした岡田監督の采配はズバリ的中した。本田のゴールをお膳立てしたのだから。
得点が入るきっかけとなった右サイドに開いてパスをもらう姿は、1990年イタリアワールドカップ時のストイコビッチのようだった。彼は準々決勝で右サイドからアルゼンチンの守備をズタズタに切り裂いた。さすがにそこまではいかなかったにしても、「8」という背中からは何かをしてやろうという雰囲気がプンプンと漂っていた。

岡田監督が辿り着いたサッカーは、低調なカメルーンを0封した。残り15分ぐらいからはずっと冷や冷やものだったが、勝ったことは素直に喜びたい。
チームの基軸を松井に置くという兵法は功を奏したわけだが、新たな心配の種ができてしまった。今の日本代表において、彼は代えの効かない選手なのだ。あのドリブルは唯一無二である。だからこそジョーカーであったはずなのだが、スタートから使うとなったら松井が疲労した場合、交代メンバーが見当たらない。
今回は前半にリードしたということもあり、前からボールを追える岡崎と69分に交代した。だが0-0もしくはリードされた場面なら、こういう交代は効果的なのだろうか。今さらながら彼のバックアップが欲しかったと嘆いてももう遅い……。

次の相手はオランダである。松井にも当然厳しいチェックが行くだろう。カメルーン戦のような快刀的な仕事はできないかも知れない。そうなったらときに「お手上げ」では芸がなさ過ぎる。
そこで期待したいのが阿部だ。アンカーという新しい役割を任されたが、長谷部、松井、本田を追い越して攻撃に絡めたらビッグチャンスになると考える。
オシムが率いた「弱者ジェフ」の中で果敢にオーバーラップしてきた男である。岡田監督下ではできないと決めかかる理由はどこにもない。

(滝沢康英=文)

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コメント(5)

aa2010年6月16日 8:05 PM 

んでオランダ戦はどう戦えばいいの?
答えは?

コジ2010年6月16日 9:29 PM 

勝ったことに素直に喜んでもいいのではないでしょうか?
確かの松井の変わりは居なさそうですが、守備的な中から先行して逃げ切りたい以外に、日本代表には強豪に勝つ戦う術がないのです。
ランキング45位のチームが19位のチームに勝とうと思うと実力以上の力が必要です。
退屈な試合だったかもしれませんが評価もするべき所もあったと思います。
悲しい勝利だったとの言い方は、読んでるこちらも悲しくなります。

2010年6月17日 3:13 PM 

松井が一番輝いていたように見えますが、みんながんばってましたよ。
大久保もしかり。
彼が右でもOKだったと思います。

松井が疲れたら、玉田でOK.駒はあります。
阿部がダメなら下げて稲本でOK.

これで2枚のカード。
負けていたら残り10分は、森本か、岩政。
勝っていたら、矢野。

代表は、「勝ち」にごだわるのでいいのでは?
綺麗なサッカー、楽しいサッカーはクラブチームに任せて。

以前の戦い方を捨てる。
相手次第で戦法を変える。
良いと思います。

良いサッカーをしたから次に進めるわけでは、ありません。

結果がすべてです。

冬のトリトン2010年6月18日 8:57 AM 

勝ったから、素直に喜べばいい? 確かにその通り。
結果がすべて? それもまた正しい。

でも今回のカメルーン戦の勝利、将来につながりますか? これから強豪、格上とあたるときは全部このようなショボイ試合をするつもり?
なかには勝てる試合もあるかもしれないけど、ほとんどは負けか引き分けのはず。だって点取れないんだもん。もし点が取れるなら、今年に入ってからの格下相手の無様なノーゴールは何だったの。
結局ね、今回の勝利は「マグレ」なんですよ。喜ぶのは結構。だけどマグレだということをしっかり認識しておかないと。試合前、解説者のリップサービスじゃなく、「これこれこういう理由でカメルーンには勝てる」としっかり説明できる人、何人いたでしょうねぇ。
せいぜい、「れば、たら・・・」といった願望でしか勝利を期待するしかなかったでしょ。

「今回はラッキーな面もあったが、とりあえず勝ててよかった。しかし、今後はラッキーではなく、実力で勝てるよう力をつけていかねば」 これが今回の勝利の正しい感想でしょう。

2010年6月18日 10:47 AM 

「勝つ」試合をすることが未来につながると思います。
ショボイけど、つまらないけど、これが日本のサッカー、戦い方だと思えば
私は納得できます。
勝負は、「勝つ」か「負け」
いいサッカーしたんだけどね・・・だと強化にはつながらない。

喜んでません。
まだ、予選突破という結果を残していないんです。

現実的な戦い方が良いと思います。

4強を目指す戦い方は、籠城からの(まぐれ)カウンターか
セットプレーだけでOK!

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